お坊さんが思う正座についてのあれこれ 後編

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ご法事などで「お坊さんは痺れないんですか?」とか「正座でしびれないコツはありますか?」と聞かれることがあります。

前編において正座の心がけあれこれを書きました。こちら

先に申し上げたように痺れずにすむ魔法のようなものはありません。お坊さんも痺れますし、あまりコツといったコツもありません。経験上、少しは役にたったかもと思いあたることはあります。今回は痺れたときどうするかということも含めて少しお話したいと思います。

1.痺れたときは無理に立たない

法事の場などで痺れて足が言うことを聞かないのに無理に立とうとする方がいらっしゃいます。感覚がなくなっているので、知らないうちにつま先まで伸びたままになってしまい、転ぶ可能性がとても高いです。無理に立ったり歩かないようにしてください。大人の場合、捻挫や骨折の危険があります。

2.足を伸ばして待つ

正座を続けていると圧迫によって、血流が阻害されることで痺れてきます。まずは足を伸ばして開放してあげることです。多少みっともなくても、足を伸ばしていただくことも構いません。そこまでひどくなければ、横座りをしばらくしていても回復します。まずは感覚が戻るまで、足の調子を整えましょう。

3.どうしても立たなければならないときは

基本は回復するまで待つことが大事です。あまりお勧めはできませんが、私たち僧侶の場合、何とかしてでも立たなければならないときもあります。もともと立つタイミングはわかっているので、それにむけて足の状態を整えておくのですが、痺れが抜けないまま立って歩くタイミングになることもあります。このとき普段のように足を高くあげてしまうと確実に転びます。感覚がないままに、自動的に足が伸びきるからです。こんなときはすり足です。足が伸びながらでも、すり足ならば何とかごまかすことができます。ただここまでして歩かなければならない場面にはなかなか遭遇しないかもしれません。

今回は正座をしていて痺れてしまったときのあれこれを書きました。皆さん痺れたときは、無理せず回復を待って歩くようにしてくださいね。